熊川宿に関わる人の視点を通じて、熊川宿の魅力を伝える連続インタビュー。
---熊川宿はどんな地域ですか?
熊川宿は、まちなみが古いため、敷居の高い地域に見られがちですが、実はそうではありません。
江戸〜明治の熊川宿がとても繁盛した頃は、一日に千頭の馬が通ったと言われるほど、人の出入りが盛んな場所でした。そのため、商売の盛衰によって熊川宿内での移動も多く、(町の端に住んでいたが、商売が成功すると中央部に家を買うなど)住んでいる家が変わる事もしばしばでした。そんな歴史背景もあるため、人の出入りにとても寛容な風土があります。新しい方がいらっしゃる時は、みんな歓んでお迎えしますよ。
---熊川宿では、大きなイベントもあると聞きました。
熊川宿では、お客さまに楽しんでいただけるためのイベントを多く開催しています。
特に毎年10月第1日曜日に開催している「熊川いっぷく時代村」は、平成11年の中ノ町整備竣工を記念し、以降、毎年開催していますが、行政主導型ではなく、区民でイベントを仕切ってきました。老若男女問わず、区民それぞれが持てる技術や特技を活かして協力する事で、イベントを盛り上げています。
ひとつの行事に向けて力を合わせることで、人の繋がりも深めます。熊川宿は、伝統や技術を次の世代に繋いでいく文化があるので、まちづくりだけでなく、「ひとづくり」も盛んですよ。
---これからの熊川宿は、どうあってほしいですか?
熊川宿は、まちなみが発見されてから40年、重伝建に登録されてから20年、まちなみの整備・保存はずっとなされてきました。これからは、このまちなみをビジネスに活かし、雇用が創出され活性化していく事を望んでいます。
宮本 哲男
福井県若狭町出身。若狭熊川宿まちづくり特別委員会会長。
鯖街道熊川宿HP http://kumagawa-juku.com/
熊川宿のまちづくり活動のご紹介:https://youtu.be/b5_WCbRaEnw